お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
「めまい」は病名にもなっていますし、「めまい」によって違う病気がみつかることがたくさんあります。
かるく考えてたらダメなの?
車の運転中になったら事故につながるし、駅ホームのはしにいたり階段上にいる時におこると転落して命にかかわるよね
めまいの種類
- ぐるぐる回る➡目がまわった時に見えるあの感じとおなじ。立っていられない。
- フワフワする➡船に乗っているような感じ。
- ガタガタゆれる➡自分だけ地震にあっているような感覚。
- 立ちくらみ➡目の前が暗くなる。立っていられない。
- 歩いていてふらつく➡まっすぐ歩けない。
- 寝ころぶと枕に吸い込まれる➡これも「めまい」です。
めまいは、内耳や脳の中にある平衡感覚をつかさどる機能に異常があるとおこります。
平衡感覚は内耳にある三半規管(さんはんきかん)から脳へと身体の動きが伝えられる時に、視覚・聴覚・記憶などのさまざまな神経系統が作用して維持されています。
ところが三半規管や脳に障害がおこり、神経系統が混乱すると、平衡感覚が維持できずにめまいがおこります。
まためまいには、高血圧・貧血・自律神経失調症など、全身的は疾患が原因でおこるものや心理的なものが原因でおこるものがあります。
更年期以降は、加齢による筋力の低下・骨の老化・動脈硬化・高血圧・更年期障害・ストレスなどによる自律神経の異常などによりめまいが起こりやすくなります。
初老期うつ病をはじめとする、精神的な問題が原因のこともあります。
また加齢にともなって一時的にフラフラする浮動性のめまいにおそわれることがありますが、一時的な血流の変化が原因で起こるめまいは特に心配ありません。
耳が原因のめまい
良性発作性頭位めまい症
一定のポーズをとったり頭を動かしたりした時に、目がまわる・ゆれるといっためまいがおこる耳の病気です。
朝起きて身体を動かそうとした時に多くおこります。吐き気・嘔吐(おうと)があることもあります。
耳には耳石(じせき)という炭酸カルシウムでできた砂粒のようなもの(直径0.01mm)が前庭というところにあります。
ふだん耳石は動かず、三半規管に満たされているリンパ液の動きだけで「立っている」とか「下を向いた」という認識をしています。
ですがなんらかの理由で耳石がはがれると、サラサラと三半規管の方へ動いてしまいます。
耳石のかたまりが移動することによってリンパ液が乱れ動くため、身体を動かしていないのに動いたと脳が錯覚してめまいがおこるのです。
治療法
めまいや吐き気をやわらげる薬はありますが、根本的な治療にはなりません。
ですがはがれた耳石は数か月かかってとけますので、その間薬で症状をやわらげることはできます。
頭の位置を変える指導を受けます。よく寝返りをうつ人は、耳石が正しい位置にもどってめまいがおさまることもあります。
でも実際めまいが起こっている時に、頭の向きを変えて耳石の位置を変えるなんて無理で~す
めまいがおさまる日数は人それぞれです
過激な動きは控えて、のんびり過ごすよう心がけましょう
加齢性平衡障害(かれいせいへいこうしょうがい)
年をとったことで平衡機能がおとろえておこるふらつきやめまいのことです。
筋肉のおとろえもそのひとつです。
筋肉は30歳をすぎたころから、毎年0.7%ずつ減っていきます。
足の筋肉のおとろえもふらつき・めまいとなりますので、適度な運動は続けるようにしましょう。
メニエール病
めまい!ストレス!といえばメニエール!と考えがちですが、それほど多くはないようです。
内リンパ水腫が原因で起こる病気です。[内リンパ水腫:内耳のリンパ液が増え水ぶくれの状態]
回転性のめまい・耳づまり・耳鳴りと言った症状がおこります。
耳づまり・耳鳴りをともなったグルグルめまいが突然起こり、何度かくりかえします。
動悸・吐き気をともなうこともあります。
めまいがおさまると耳鳴りもおさまりますが、発作を繰り返すうちに聴力が低下していきます。
動けるようになったら、とにかく早めに受診しましょう。
治療法
精神安定剤などで症状を緩和したうえで、利尿剤を使って内リンパ液を減らします。
またストレスを回避し、睡眠時間を確保するなど生活を改善します。
前庭神経炎(ぜんていしんけいえん)
前庭神経は耳の奥(内耳)から脳へつながる神経です。
くわしくはわかっていませんが、前庭神経・脳幹・小脳のいづれかが障害されておこると考えられています。
突然強い回転性のめまいと吐き気・嘔吐がおこります。
安静にしていてもなかなかおさまらず、動くとさらにひどくなります。
命にかかわるめまいではありませんが、長くひどく続きますので救急搬送で入院する人が多いです。
頭や脳が原因のめまい
脳血管障害や脳腫瘍などの場合です。脳出血や脳梗塞の発作でめまいがおこることがあります。
吐き気やひどい頭痛をともなうめまいが続くようであれば、救急車を呼びます。
めまいとともに意識障害・しびれ・ろれつが回らないなどの症状がある時も、一刻も早く救急車を呼びましょう。
命にかかわる危険なめまいです。
そのほかの病気が原因のめまい
高血圧・不整脈・自律神経失調症・肩こり・眼精疲労などでもめまいがおこる場合があります。
なにかしら身体の不調や異変を知らせてくれていると考え、生活習慣を考え直すなどしましょう。
なんども続くようなら必ず受診するようにしましょう。