お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
冬の病気は重症化しやすいってホント?
そうですね。
冬は病気にかかりやすく、重症化する傾向があります。
原因は体温低下により、免疫力がおとろえること。
免疫力がポイント
免疫力が低下すると風邪などをこじらせやすくなり、いったん病気にかかると回復しづらくなるのです。
とくに筋肉量の少ない女性・高齢者・子供は注意が必要です。
筋肉量が少ないことで体温も低くなり、免疫力も下がってしまうからです。
脳出血[ピークは1~2月]
脳出血は、夕方に発症すると重症化の可能性が高いです。
夕方は交感神経が興奮している時間帯なので、血圧が上がりやすくなります。
さらに血液そのものがサラサラになりやすいので、やぶれた血管を修復するはたらきが弱ります。
脳出血には頭痛・めまいといった前ぶれがあります。
高血圧も危険をしらせるサインです。
脳出血・脳梗塞・脳卒中のちがい
脳卒中は、脳に血液が流れなくなることによって、脳の神経細胞が死んでしまう状態全般をさします。
脳卒中の中に、脳梗塞や脳出血があります。
脳梗塞:脳の血管がつまることで、脳への血流量がへって細胞が障害される
脳出血:脳の血管が破れて脳内で出血することで、細胞が障害される
【救急搬送でタライ回しにあわないために!】やっておきたいこと
インフルエンザ・ノロウイルス[ピークは1~2月]
インフルエンザ
インフルエンザの感染経路は
- 感染した人の咳やくしゃみを吸いこむ
- ウイルスがついたドアノブやつり革にふれた手で口・鼻をさわる
などで、ウイルスが鼻やのどに入り、感染して増殖します。
うつらないようにマスクをする人は増えましたが、実際マスクで100%予防するのは不可能です。
インフルエンザウイルスはマスクと顔のすきまからどんどん広がっていきますし、マスクも簡単に通りぬけてしまいます。
ですがウイルスがついた手で口・鼻をさわるのを避けるのには効果的です。ウイルスがついた手で口・鼻をさわるのが、一番感染しやすいのです。
マスクは使いまわさず、その日限りで使い捨てにしましょう。
インフルエンザを予防するには
- 帰宅したら、石鹸で手を洗う:インフルエンザウイルスは、パソコン・携帯・ドアノブ・つり革などつるつるしたものには24時間いきています。ですが衣服などには20分ほどしか生きていないというデータがあります。
- 適切な湿度をたもつ(50~60%)
- じゅうぶんな休養とバランスのとれた栄養をとる
- 適切な入浴法:42℃ほどのお湯に3分つかる➡3分で身体を洗う➡再び3分つかる
なかでも湿度をたもつことは効果的で、15~20分ごとに緑茶でのどをうるおすと、感染率はグンと下がります。
入浴は時間と温度が重要です。しっかり守れば免疫力があがりますよ。
インフルエンザにかかったら
- 体調が悪かったら早目に受診し、安静にして休養をとる
- 水分をじゅうぶんに補給
- 咳・くしゃみがあればマスク
- 学校・仕事は休む
風邪とインフルエンザの違いなんて、自分でわかるのかなぁ~?
今まではインフルエンザが猛威をふるうのは寒い季節だけでしたので、風邪との判断がむずかしいのは冬だけでした。
ですが近年は季節に関係なく出現しますので、この判断基準はあてにならなくなりました。
(-_-;)
インフルエンザの熱は型によって高い低いがありますが、重症化しやすいA型は急激に上がるという特徴があります。
寒気(さむけ)とともに熱が急にあがり、のどが痛くなり全身の関節が痛みます。
この時点でふつうの風邪とはちがう!と直感してください。
風邪の場合は、先に鼻やのどの調子がおかしくなることが多いです。
ふだん風邪で寝込んだりしない人は、インフルエンザだと耐えがたいツラさにおそわれるので、わかることが多いです。
ところが!
インフルエンザと風邪は同時にかかることがあります。
厳密に言うと、かかりはじめは同時ではありませんが、同居することはあります。
「今回の風邪、長引くしタチ悪いなぁ~」と感じた時には、受診するようにしてください。両方ともかかっている可能性があります。
ノロウイルス
ノロウイルスは年中感染する可能性はあるのですが、ブラックタイムが寒い季節で、冬に流行します。
ブラックタイムとは
ヒトには体内時計がはたらいていますが、1年単位ではたらく体内時計もあります。
そんな中で、悪い方に働く体内時計…それをブラックタイムといいます。
もともとの感染源は、ノロウイルスに汚染した牡蠣(かき)などの二枚貝です。
ですが感染力がとても強いので、人から人へ感染する方が多くなっています。
感染者の吐しゃ物や便から感染するので、これらの掃除にはじゅうぶんな注意が必要です。
それ以外でもドアノブやつり革など誰もがさわるところから、簡単に感染してしまいます。
感染力の強さはインフルエンザ以上です。
症状は下痢・嘔吐・腹痛ですが、ウイルスによるものなので、ふつうの下痢止めは飲まないようにしましょう。
効かないだけでなく、回復を遅らせることにもなります。
現在ワクチンや治療薬は開発されていませんので、脱水症状に気をつけて安静にしましょう。
症状は1~3日ほどでおさまります。
ですが10日~3週間ほどは便からウイルスが排出されますので、感染源にならないよう配慮しましょう。
肺炎[ピークは1~2月]
症状としては咳(せき)・発熱・痰(たん)がからむなど風邪とよく似ているので、風邪をこじらせたと思うことが多いです。
ですが風邪はのど・鼻に炎症がおこりますが、肺炎は肺に炎症がおこりますので、重篤度(じゅうとくど:病気の重さ)がちがいます。
咳(せき)や微熱がつづいたり、いつもはない息切れを感じたら肺炎の可能性が高いです。
かならず受診しましょう。
肺炎の原因は、ウイルスや細菌です。
風邪やインフルエンザにかかったあとの免疫力がさがっている時にかかりやすくなります。
また誤嚥(ごえん:あやまって飲み込む)によって細菌が肺に侵入して、肺炎になることも更年期以降は増えてきます。
👇ココが大事!👇
肺炎は自分では判断できません。かならず受診しましょう。