お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて)苺(まい)と読みます。
いつもの頭痛が来そう…薬飲んどこうっと
痛みを止めるのも大事だけど、痛くならないようにしたら薬を飲む回数も減るよ!
そんな方法あるの⁉
頭痛の種類
頭痛は大きく「一次性頭痛」(機能性頭痛)と「2次性頭痛」(症候性頭痛)に分けられます。
一次性頭痛は検査をしてもほかに異常が見つからない、頭痛自体が治療の対象となるものです。
片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などがこれにあたります。
また薬物乱用頭痛は薬の飲み過ぎが原因となるので見かけの痛みは慢性頭痛に似通っていますがこの一次性頭痛に分類されています。
二次性頭痛は、何らかの病気の症状として起こってくる頭痛です。
これにはくも膜下出血や脳腫瘍など命に関わる重大な病気を原因とする頭痛も含まれます。
片頭痛とは
片頭痛は頭の片側あるいは両側の 目の当たりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように激しく痛む発作性の頭痛です。
通常片頭痛は1ヶ月に1~2回の頻度で出現しますが、多い人では一週間に1~2回くらい頭痛発作に見舞われることもあります。
そしていったん発作が始まると、数時間から2~3日は痛みが持続します。
片頭痛の痛みは、発作の最中に身体を動かすなどして頭の位置を変えると悪化します。
そう…全然動きたくなくなっちゃう…
私はちょっとした音でもイライラしちゃうんだよね…
片頭痛が起きると光や音 ・匂いに敏感になり、まぶしい場所や騒々しいところでは痛みがひどくなることもあります。
さらに頭痛以外の症状として、吐き気や嘔吐があらわれる人が多いです。
もう仕事中だとツラくてツラくて…
片頭痛は発作が起きると仕事や家事勉強などが手につかなくなり、ひどい時には寝込んでしまうなど、日常生活や社会生活に支障をきたす頭痛です。
日本では、およそ840万人もの人が片頭痛に悩まされているとされています。
男女比でみると約1対4と圧倒的に女性に多く、特に20歳代から40歳代に集中しています。
痛みには三叉神経(さんさしんけい)が深く関わっている
片頭痛がなぜ起きるのか?よくわかっていませんでしたが、今では三叉神経(さんさしんけい)が深くかかわっていると説明されています。
三叉神経(さんさしんけい)は、大脳の下にある脳幹から左右対称に一本ずつ出て、それぞれが三つに枝分かれし、顔面の皮膚・口や鼻の中の粘膜・物を噛む筋肉などを支配しています。
脳の一部の血管は三叉神経(さんさしんけい)に取り囲まれていて、片頭痛と密接に関係していることが分かってきました。
👇ココからは片頭痛がおこるメカニズムを説明しますが小むずかしいのでスルーしてもOKですよ👇
脳の血管は、常に収縮と拡張を繰り返しながら脳の血流量が 一定に保たれるように調整しています
この調整をしているのが、血液中の血小板から放出されるセロトニンという神経伝達物質です。
セロトニンには血管を収縮させる働きがあります。
セロトニンが何らかの理由で血管内に大量に異常放出されると、脳の血管は収縮します 。
ところがセロトニンが出つくしてしまうと、血管内のセロトニンが不足して脳の血管が急激に拡張します。
血管の拡張によって血管を取り巻く三叉神経が興奮性を増し➡三叉神経の末端から炎症物質が放出され➡脳の血管癖が炎症性の浮腫(むくみ)をおこし➡さらに血管の拡張に拍車がかかります。
こうなるとひどく拡張した血管に圧迫され、三叉神経がますます刺激を受けるようになります。
そしてこれらの情報が、三叉神経を介して大脳に伝えられ痛みとなってあらわれるのです。
これが三叉神経血管説つまり片頭痛が起こるメカニズムです。
わたし頭が痛くなる時に、目の前に光が走るような感覚があるんだけど気のせいかな?
片頭痛の中には、頭痛発作の直前に目の前がチカチカしたりギザギザしたものが見えたりする「閃輝暗点(せんきあんてん)」(視覚前兆)と呼ばれる前兆をともなうことがあります。
ただし閃輝暗点(せんきあんてん)が現れるのは、全体の1~2割ほどの人です。
いっぽう前兆とは別に、頭痛発作の数時間前から1~2日前に首や肩のコリ・生あくび・空腹感などの症状が見られる人は数多くいます。
これらは片頭痛の予兆と言われるものです。
閃輝暗点(せんきあんてん)と同じように脳の血管が収縮する段階で生じますが、脳血流量の低下の度合いが軽い場合にあらわれます。
また最近ではアロディニア(異痛症)と呼ばれる感覚障害がみつかりました。
どういった症状が現れるかと言うと、頭が痛くなる側の目の周りや奥に圧迫感、または髪の毛に触れるのもうっとうしいような頭皮の違和感です。
その後しばらくすると片頭痛の情報が脳の中を次第に上がっていき視床という感覚の中枢までたどり着くと➡今度はアロディニアが痛む側とは反対側の手にしびれなどの症状があらわれたりしま。
これを後期のアロディニアといいます。
日本人では、片頭痛患者さんの60~80%くらいがアロディニアをともなうと言われています。
ただし片頭痛を発症して5年以上経たないと、アロディニアは出てこないことが多いようです。
そんなこまかいところまでわかってるんだね!
片頭痛は慢性の病気⁉
片頭痛は遺伝的要素が大きいとされています。
とくに母親が片頭痛だと、その子供が片頭痛を受け継ぐ確率は70%以上と言われています。
さらに女性に多い片頭痛は、女性ホルモン(エストロゲン)の変動と深く関係しています。
このため月経前や月経の最中、あるいは排卵日に片頭痛にみまわれることがしばしばあります。
逆に女性ホルモンの変動が少ない妊娠中は、片頭痛の発作が起こりにくくなります。
しかし大半の人は出産後に再び片頭痛が出現し、出産前よりも痛みがひどくなったり、発作の回数が増えたりする傾向があります。
片頭痛の主な誘因(ゆういん)
- 精神的・身体的ストレス(特にストレスから解放された時)
- 寝過ぎ・寝不足
- 月経の前や最中、排卵日
- 人混みや乗り物(換気の悪い場所)
- 騒音・臭気
- 強い光(直射日光ライトなど)
- 気圧や気温の変化(台風の到来・雷など)
- 空腹、低血糖
- ある種の食品(赤ワイン、チーズなど)
- アルコール
- 入浴
多すぎるよ~💦
ザックリ覚えておくだけでも、回避する確率は上がるんじゃない?
片頭痛の予防方法
生活のリズムを整えることが重要
疲れすぎる前にひと息して、ストレスコントロールをしましょう。
心身のストレスは片頭痛を招きやすく、特にストレスから解放された時が要注意です。
ストレスから解放された時に頭痛がくるなんて最悪だ~!
仕事中でもストレスがたまる前に、ひと息つく余裕と勇気が大事ってことだね!
片頭痛を誘発する食品を摂りすぎない
赤ワイン・チーズ・チョコレート・ハム・ソーセージなどは片頭痛を引き起こす可能性がある食品とされています。
これらの取りすぎには注意しよう。
逆にマグネシウムとビタミン B 2は片頭痛の頻度を減らすとされる栄養素です。
マグネシウムはひじき・ワカメなどの海藻類、大豆・ごま・アーモンド・ほうれん草などに
ビタミン B 2はレバー・うなぎ・ぶり・牛乳・納豆などに豊富に含まれています。
これは覚えておいた方がよさそうね!
食事をきちんととる
空腹とそれによって起こる低血糖は、片頭痛の引き金になります。
朝は低血糖気味になりやすいため、パン一枚でも食べておくことが必要です。
寝不足をしない、寝過ぎない
寝不足だけでなく、寝過ぎの片頭痛の誘因になるんです。
休みの日などに遅くまで寝ていると、空腹も重なって頭痛発作がさらに起きやすくなります。
片頭痛を誘発する環境を避ける
人混み・騒音・強い光・強烈な臭いなどの環境因子は片頭痛のきっかけになる
日差しが強い時はサングラスをかける、外出は人の混雑が少ない時間帯を選ぶなど、出来る範囲で悪い環境を避けることが必要です。
これも知ってたら、効率よく避けられるよね!
片頭痛発作がおこったら
薬の服用以外で大事なのは安静を保つことです。
静かな暗い部屋で横になって休む
片頭痛発作の最中は体を動かすと痛みがひどくなります。
またまぶしい光や騒音でも痛みが悪化するので、静かな暗い部屋で安静を保ちましょう。
カフェインをとる
軽い片頭痛の場合におすすめなのが、コーヒーや紅茶・緑茶です。
これらの飲料に含まれるカフェインに血管を収縮させる作用があるため、痛みが来そうだと思った時点で早めに飲むのがコツ 。
ただし飲みすぎは、逆に頭痛を誘発するのでとりすぎには注意しましょう。
痛む部位を冷やす
痛む部位を冷たく冷やしたタオルや水などで冷やすと、血管が収縮し痛みが軽減されることがあります。
冷やすのをすぐにやめてしまうと再び血管が拡張して痛むことがあるので、冷やし始めたらしばらく続けるようにしてください。
片頭痛を悪化させる病気
副鼻腔炎(蓄膿症)
鼻の周りには左右それぞれに副鼻腔(ふくびくう)という四つの空洞があります。
副鼻腔炎は四つの空洞に細菌やウイルス・真菌(カビ)が入り込み、感染し炎症が生じて膿が溜まってしまう病気です。
副鼻腔炎になると鼻の粘膜がはれてウミの混じった鼻汁がたくさん出る急性期を中心に、前頭部や眉間を中心とした顔面の痛み、頭を上げ下げすると痛みが強くなる頭痛をともなうことが多いです。
また力んだり入浴や飲酒などによって頭痛が増強しやすいという特徴もあります。
四つの空洞の中で炎症ができる場所によって、緊張型頭痛の痛みか片頭痛の痛みに分かれます。
花粉症
今や国民病の一つと言っても過言ではない花粉症ですが、この花粉症による鼻の粘膜の炎症も副鼻腔炎と同様、片頭痛の頻度や症状の悪化をまねきます。
医師からすればごく軽度の治療の必要がないと思われるような花粉症であっても、片頭痛のことを話して治療してもらいましょう。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
甲状腺のはたらきが活発になりすぎて、甲状腺ホルモンが過剰に作り出されてしまう症状が、甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)です。
代表的な病気にバセドウ病があり、20~30歳代の女性に多い自己免疫疾患の一つとされています
自己免疫疾患:本来は病原体から身を守るはずの免疫システムが異常にはたらき、自分自身の身体を誤って攻撃するようになった状態をさします。
甲状腺機能亢進症になると安静時でも脈が早くなって動悸がしたり、たくさん食べているのに体重が減ってきます。
さらに血液中のマグネシウムの濃度が低下し、脳の血管の安定性が失われて、片頭痛の頻度や症状を悪化させることがあります。
ミネラルの一種であるマグネシウムには脳の血管を安定させる働きがあり、片頭痛の人はマグネシウムが不足しているというデータもあります。
頭痛は予防法や対処法を知っていると、痛む回数を減らすことができます。
でもどの種類の頭痛なのか?知っておくことが第一です。
まずは頭痛専門の医師に診てもらうことをオススメします!