お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
私たちの身体の部位には、それぞれのはたらきがあります。
たとえば
- 口:食べ物をかみくだく
- 食道:食べ物の通り道
- 胃:消化
- 小腸:栄養分の吸収
- 大腸:水分の吸収
では肝臓のはたらきは?
あれ?なんて言えばイイんだろ?
肝臓とは
肝臓は、1~1.2kgもある人体最大の臓器です。
多量の血液をふくみ、高温で暗紫色をしています。
心臓や胃腸のようには動かず、痛みなどの自覚症状を感じにくいことから「沈黙の臓器」と呼ばれています。
手術などで一部切除しても元の大きさにもどるほど、再生能力にすぐれています。
肝臓のはたらき
栄養の分解・合成
たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルなど、すべての栄養素を吸収しやすくするために分解したり、使いやすくするために合成します。
各栄養素によって分解・合成方法がちがうので、さながら化学工場のようです。
この化学変化を代謝とよびます。
栄養分の貯蔵
分解・合成(代謝)によってつくられた栄養素を一時的にたくわえ、必要に応じて血液中に送り出します。
不要なものを解毒・排出
体内の有害な物質や不要な物質を、解毒し体外に排出します。
たとえばアルコール
胃や腸で吸収されたアルコールが肝臓に集まると、酵素の力でアセトアルデヒドや酢酸に分解されます。
最終的には二酸化炭素と水になって、息や尿とともに体外に排出されます。
アルコールを毎日飲むと肝臓が毎日酷使されるので、休肝日が必要というわけですね。
古くなった赤血球中のヘモグロビンは肝臓で分解されてビリルビンという物質に変わり、腸に贈られて便とともに排出されます。
便の茶色は、もとはヘモグロビンの赤色からの変換なんですね~。
胆汁をつくる
食べたものが胃から腸へ移る時に、消化液である胆汁がプラスされます。
この消化液・胆汁を肝臓でつくっています。
こんなに複雑でたくさんの仕事をしている肝臓って、大事なはずだね!
沈黙の臓器
肝臓にも当然病気があります。
大事な臓器なので、少しでも早く病気を発見したいですよね?
でも痛みを感じにくいのか、自覚症状が出にくくて発見しづらいんです。
ヤバいなそれ…どうしよう…
とにかく肝臓を疲れさせないようにすれば、予防できます。
暴飲暴食やダラダラ食べをやめましょう。
肝臓は物を食べたら、はたらかなくてはなりません。
肝臓がはたらくのは、アルコールを飲んだ時だけではないんです。
もし健康診断などで肝機能低下の数値がでたら…
- 満腹まで食べる習慣があれば腹八分にしましょう。
- 油っこいものをへらしましょう。脂肪の分解は多くのエネルギーを必要として、肝臓が疲れやすくなります。
- 食後1~2時間、横になる時間がとれるとベストです。
- 夜寝ているあいだ肝臓が休めるよう、寝る直前に物を食べるのはやめましょう。